抗々爺
世の中には
抗おうにも抗えない
如何ともし難い
誰とも知らぬ者が
手を下しているとしか思えない
そういった流れがあるものです。
僕は毎朝、職場に赴くと、
一通りの所用を数十分こなした後、
徐にブラックの缶コーヒーを購入せしめ
喫煙所に赴き、
そして午後、仕事が一段落した所で
今度は少し甘い缶コーヒーを購入せしめ
喫煙所に赴く、
といった生活をしております。
しかし先日の午後、
いつもに倣って
少し甘めの缶コーヒーを購入すべく
自動販売機のボタンを押下したのだけれども、
何がどうなったのか
ブラックの缶コーヒーが
産み落とされました。
これは何だ、あれか、
僕の知りえない何処かの誰かが
僕に痩せろと言っているのか。
そして今日、
僕は会社の方々と
焼肉に行く約束をしていたのだけれども、
昨日の夜から
旋毛の右側が数秒に一度
ズキンと痛むという異常に見舞われてしまった。
これは何だ、あれか、
僕の知りえない何処かの誰かが
僕に痩せろと言っているのか。
と思ったのだけれども
この流れに乗ってしまっては
いずれ青瓢箪の如く容姿に
相成ってしまうと思い、
僕は朝から計3錠のバファリンを服用した。
しかし今日の彼らはその売りである優しさを
なかなか発揮せず、
焼肉に行けないだけでなく
もしかしたら頭の断面図を撮りに
病院に行かねばならないのかと
本気で考え出した17時頃、
思わせぶりな調子でやっと優しさが発揮され
僕は牛の断面を焼くに至ったのでありました。
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